心の負担は身体にじわじわと影響を及ぼしてくるものです。
いつも思わなかったマイナスなことを思うようになる時は要注意です。
「なんだかしんどい、だるい…」
「何もしたくない…」
「全てがめんどくさいと感じる…」
苦しい思いや大きな不安、悩みやプレッシャーを抱えて気持ちがざわついていたり、精神的に追い詰められているとそんな風に思ってしまうかもしれません。
辛い、しんどいなどがいつまでも心にある状態だと、次第に身体へ不調の症状が出てきます。
自分の心からのSOSに気づくことが遅くなっている自覚が必要です。
今回は心の不調に早急に気付いてあげることの大切さをお伝えしていきます。
心は疲れやすいもの
身体に溜まった疲れは食事や運動、睡眠をとることで回復できますが、身体だけではなく心もしっかり休ませてあげていないと身体の回復速度は遅くなってしまいます。
身体の回復速度が遅いとだんだん体調が悪い日が多くなり、ますます心が弱っていくのです。
人の心というものは強いようで弱く、疲れやすいもの。
そして心と身体は繋がっています。
心が元気なら身体も元気に動く事ができるのです。
辛い、しんどいと思うのはあなたの心が疲れ果てているからなので、とにかくなるべく早く休むことが大事です!
心が疲れやすい人の特徴
今のあなたの体調はどのような感じでしょうか?
いつもと同じで変わりない。
今日は少しだるい、いまいち調子がよくない、
少し疲労を感じている。
など返答は人それぞれだと思いますが、中には顔色が悪く表情もどんよりしていて目もうつろ、明らかに調子が悪い状態なのに、「私は元気です。」と、返事をする人もいるかもしれません。
本当は疲れているけど疲れていると言わない、我慢をしてしまう。
特に真面目な人にそのような傾向が見られると思います。
なぜなら真面目な人は頑張りすぎてしまうからです。
たとえ疲れていたとしても、
”周りの人達に迷惑をかけてしまう”
”自分が我慢すればいい”。
という思いで疲れている体を休ませることなく、更に頑張ってしまうのです。
真面目な人は自分で自分を追い詰めていることに気がつきません。
我慢して自分自身を追い込んでまで頑張ることは、心と身体のどちらも疲れさせます。
物事を真面目に取り組むというのはとても素晴らしいとは思いますが、抜け道を作っておかないといずれ破裂してしまうでしょう。
破裂してしまうと元に戻すまでにかなりの時間を要してしまいます。
真面目に頑張っていてもどこかで心を休ませて疲れを取ることが、また頑張って続けられるコツだと思います。
心を休ませてあげる方法
心が疲れ果ててしまう前に早めに休ませることで、身体と同じように心も回復していきます。
心を休ませることというのは、まず今の自分の状態を受け入れることです。
疲れ果てた…、辛い…、しんどい…。
誰も助けてくれない…、こんな事誰にも言えない…。
心が疲れきっている時にはどうしても考えることがマイナスに、悲観的になってしまいます。
それは今の自分が疲れているからその様に思ってしまうだけなので、どうにもしようがないことです。
疲れているのに「大丈夫です」と自分の状態を否定しても後々大ダメージが来るだけです。
「今、自分は疲れている」
まずはそのことに気付くことが大事なのです。
自分の状態を知り受け入れることで対応ができ、それが「心の回復」に繋がっていきます。
思いを抱え込みすぎない
心が疲れやすい人は真面目で自分を必要以上に抑えすぎてしまいます。
よく見られるケースとしてどんなに大変でも人に助けを求めずに、物事や問題を一人で解決しようとします。
波風を立てないように口を閉ざして(自分さえ我慢すればいい)と、考えてしまいがちです。
必要以上の我慢は心を追い詰めていきます。
抱え込みすぎると心が疲れてきて、生きることが辛いと強く感じるようになります。
そうなる前に思いを抱え込まないよう、自分の中にある感情を押し込まずに表へ出すことをおすすめします。
ときには大声で怒ったり思いっきり悲しんで涙を流したり、声を張り上げるくらいに喜んだりと感情をむき出しにしましょう。
また、誰かを頼ったりお願いをして自分が抱えている物事を減らすことも、しんどさを減らすために時には必要だと思います。
心の中にある思いを手放す
辛いと思ったら心の回復を早めるために、今の自分の状態や思っていることを人に話してみましょう。
話せる人が見つからなければノートでも日記でも、チラシの裏にでもいいので紙に書き出してみてください。
「今」の自分の心の中にある思いで例えば負の感情や奥底に溜まってしまっている恨み辛み事、何に困っていて何を問題としている、自分はこう思って生きていることなどすべてはきだしてしまいましょう。
心の中にある思いをはきだすのは、思いを手放すということなのです。
自分の中のこだわりを手放すことでいっぱいいっぱいだった心に余裕ができます。
詰め込んでいたものを解き放ち無くすことで、心に新たなスペースができます。
それだけでもだいぶ心が休まって精神的に楽になることでしょう。
焦らずとにかくゆっくり休む
(他の皆が頑張っているのに自分だけ休むなんて…。)
なんてことは一切考えなくて良いのです。
世界に一つしかない大事な自分を回復させるため、休ませることに遠慮はいりません。
焦る必要もないのです。
焦りや苛立ちは心の回復を遅くしてしまいます。
居るだけで苦しくなる場所や嫌だなと感じる人、しなくてはいけないことからはできるだけ離れましょう。
手遅れになる前に避けられるストレスは避け、逃げられるものからは逃げることです。
心配事や不安の種を遠ざけたら、後は何も考えずにしっかり休むだけです。
休むことに徹すると人は自分でどんどん回復していきます。
頑張らなくても人は生きていけます。
『休むことも、生きること』なのですから。
さいごに
今回は心の不調に早急に気付いてあげることの大切さをお伝えしました。
心の在り方一つで気持ちや意識が変わり、身体の調子の良し悪しにも繋がります。
繰り返しになりますが、心を休ませ元気になれば身体も元気になります。
大切な自分自身の心と身体の両方を優しくいたわってあげましょう。