気づき

ストレスマネジメントで心身ともに健やかになろう

何気なく過ごしている日々、いつもと変わりなく過ごしているのに時々なんだかモヤモヤしたりイライラする…。

些細なことで私たちはストレスを感じてしまいます。

 

絹沢が相談を受けていた60代女性の方で、「最近お酒を飲むようになったの」との話を伺いました。

彼女にとってはその話は自分の近況を何気なく話したのでしょう。

「お酒を飲むと気分が良くなっていいのよ〜」、「1日の終わりの楽しみ」と話されます。

 

しかし話を深読みしていくとその人はなんらかのストレスが原因で飲み始めたのではないか、と考えました。

お酒を飲むことは悪いことではありません。

ストレスを受けている自分に気づいて自分のメンテナンスやコントロールをしていくことが大切なのです。

 

自らストレスと向き合い上手く付き合っていく、これを『ストレスマネジメント』と言います。

今回はストレスマネジメントについてのお話をしていきたいと思います。

ストレスマネジメントを理解することにより、ストレスへの向き合い方が上手にできるようになりますよ。

 

ストレスを感じる要因を知る

ストレスを感じるのは何かしらの要因が存在します。

ストレスの原因となる刺激のことをストレッサーと呼ぶのですが、そのストレッサーの影響により心身にストレス反応が現れるのです。

ストレッサーは種類がいくつかありますが、どれも自分が不快に思うものや不満・不安を抱きやすいものですね。

ストレッサーの種類(一例)

・心理社会的ストレッサー:人間関係や対人関係、家庭環境や仕事上などでの問題など。

・身体的ストレッサー:具合が悪いなどの体調不良、不眠や睡眠不足を感じているなど。

・物理的ストレッサー:騒音、気温、照明、病気など。

・環境的ストレッサー:天候や災害、ウイルス、花粉など。

・科学的ストレッサー:タバコやアルコール、薬物、食品、大気汚染など。

 

ストレスマネジメントの効果

ストレスを感じると心身に様々なストレス反応が出てきます。

例えば身体的反応は疲労やめまい、不眠や頭痛など。

心理的反応としては集中力の低下や物忘れ、不安や落ち込みなどがあげられます。

他にも行動的反応で飲酒量や喫煙量の増加、生活の乱れ、ひどくなると暴言や暴力も出てくるようです。

 

ストレスマネジメントを実践することで、ストレス反応の影響を抑えることができるのです。

一番の大きな効果としては、自分のストレス状態に気づくことができることです。

より早くストレスがあるという状態を自信が理解し、把握ができれば対策ができてリスクの回避に繋がります。

 

ストレスマネジメントの実践方法

ストレスマネジメントは主に『セルフモニタリング』と『ストレスコーピング』の2つあります。

セルフモニタリング

自分自身の状態を観察していくことをセルフモニタリングといいます。

その状態を記録してそれの分析を行うことにより、自分のストレスの原因や心身のストレス反応などを明確にしていきます。

 

セルフモニタリングを行うときに意識することは、

・今現在の自分の状況は?

・自分にとってのストレッサーと考えられるものは何か?

・ストレスを感じた時の気持ちはどのようなものか?

・ストレス反応はどんなものか?

 

ストレスコーピング

ストレスに対しての具体的な対処法をストレスコーピングといいます。

ストレスコーピングを行う時はまず自身のストレッサーとして思いつくものをリスト化します。

リストアップをして見える化することにより、自分にあったコーピングを選ぶことができます。

 

コーピングの種類も様々あります。

・問題焦点型コーピング:ストレッサーそのものに焦点を当てて解決を図っていく。

・認知的再評価型コーピング:ストレッサーに対して、自分自身の見方や捉え方を変えていく。

・ストレス解消型コーピング:自分の好きなことを行い心身のリフレッシュをする。

など一例ですが対処法となっています。

 

さいごに

今回はストレスマネジメントについてでした。

日々様々なストレッサーは身近にあり、ストレスを感じやすくなっています。

そんな現代社会だからこそ、ストレスの仕組みを理解していく必要があります。

 

ストレスに対して適切に対処をしていくことで、ストレスを減らしていくためにもストレスマネジメントは重要です。

上手くストレスと向き合っていくために、それぞれの対処法を身につけていきましょう。